福原寛ブログ 笛に想う

福原流笛方 福原寛のブログです。 どうぞよろしくお願いします。

2011年11月

本日、三軒茶屋パブリックシアターにて獅子虎傳阿吽堂公演無事終了。

即日完売のプレミアム公演。
三響会の「勧進帳」
萬歳氏、広忠氏の「屋島」
萬歳氏、染五郎氏の「二人三番叟」

染五郎氏はパブリックシアターには初出演だそうです。
歌舞伎公演も今までなく、
これを機会にと萬歳氏よりまた是非何か公演をしてほしいとのお話、
染五郎氏もやる気十分。
新しい企画公演が期待できそう。

パブリックシアターは天井高の変わった形のホールになっているが、
音響が思いのほか良く、邦楽の演奏がしやすいように思う。
特殊な形を逆に利用して面白い発想が生まれそう。

中村座の舞台の合間に猿若町をふらつく。
下駄や草履を売る店が沢山あり、
何処かにお買い得な物はないかなどと思いながら、
なんとなく歩いていると、
どうやら靴の修理をする小さな自宅の一階を工房にした店の中に、
せっせと仕事に打ち込むお婆さんを見つける。
お爺さんは先に仕事をあがったらしく、奥の居間の様な所へ入っていった後で、
お婆さんがお爺さんの仕事の下拵えしているらしく、
小さな革を鞣したり、叩いたり…
その背中にピタリとお孫さんか小さな男の子が張りつき、じっとお婆さんの手先に見入っている。

その様子を見た途端に、すごく懐かしい温かい気持ちになった。
私も小さい頃はお婆ちゃん子で、よく弟と一緒にお婆ちゃんにくっついていたなぁと。

最近はあまり見ない光景なような気がした。
一つ屋根に年寄りから子供まで一緒なのは大変なこともあるが、大切なものも沢山あるように思う。

手拭
京都の「土井」さんという料亭で演奏をした。
上は土井さんの食事の折に使う膝かけ手拭。
帰りにこの様な可愛らしい形に折って渡してくれる。
さすが京都の料亭、客をもてなす心が嬉しい。


縁あって舞妓さんの襟変えのお披露目の「黒髪」の演奏を
させて戴くことになり、
土井さんの檜の板張り舞台付きの和室にて演奏をさせて戴いた。

後ろの窓からは素晴らしい庭が見え、
舞台の板も黒光りした素敵な空間。
音も自然でとても演奏していて心地よい感じだった。


京都の舞妓、芸者さん達にはいろいろな節目の儀式がきちんと残っており、
これも含めて全体が日本文化をある意味象徴しているように感じた。
普段、めったに参加できないことなので、
とても嬉しい?貴重な時間だった。
そして京の夜は華やかにゆっくりと更けゆくのでした。

朝から名古屋北文化会館にて子供たちが中心の長唄演奏会!
沢山のグループや中学生などが出演し、
とても賑やかで良い会になった。
中学生中学生が唄、三味線、囃子を演奏!
曲目は「官女」






東京では大学サークルの学生長唄連盟などの演奏はあるが、
幼稚園児、小学生、中学生を中心とした演奏会はなかなか無い。
名古屋で開催されるが、全国からの参加を募集しているので、
この和が大きく広がると嬉しく思う。



合間に近所の喫茶店で昼食をしたが、BlogPaint
こんな妙なものを発見。

営業時間7:29~?????
何故~

と思い早速店主に聞いてみると、
初めて営業をした日にちが7月29日なので、
思い出に開店時間をこうしました!
とのことでした( ´∀`)つ



杵屋利光氏のリサイタルが無事に終了した。

「橡の木」「安宅勧進帳」と対照的な長唄二曲。
橡の木の囃子は蔭での演奏だったが、
舞台とのバランスはちょうどよかったように思う。
利光氏以外は女性演奏家の舞台で華やか。
三味線:杵屋三澄、杵屋五杏、東音伊藤恭子、杵屋三澄那、杵家弥七佑美、東音大木啓衣、東音河野文
唄:杵屋利光、東音半田昌恵、東音福田真規、東音半田綾子、東音林有子
山田抄太郎作曲もあり、東音会中心のメンバーで曲調にとてもあっていて良かった。

安宅勧進帳はやはり大曲。
精魂尽くして演奏しなければ形にならない。
会主の利光さんは言うに及ばず、唄、三味線、囃子と皆終わった時には
ホッとしたというか…大曲を演奏終えた虚脱感のようなものがあったように感じた。
メンバーは
唄:杵屋利光、杵屋巳津也、東音味見純、杵屋巳之助、杵家弥佑
三味線:稀音家祐介、杵屋彌四郎、今藤政十郎、杵屋勝十朗、今藤長龍郎
囃子:堅田新十郎、福原百之助、望月正浩、堅田喜三郎
笛は私。

途中で地震があり大きく会場が揺れたが、
演奏者も客席も騒ぎにならず、
緊張感の保たれた空気が続いた。

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