福原寛ブログ 笛に想う

福原流笛方 福原寛のブログです。 どうぞよろしくお願いします。

2012年02月

自宅の食卓にこの様な物が…
マグロの目玉
これはいったい何だかおわかりでしょうか?
そうです。
マグロの目玉です。(つд⊂)ゴシゴシ 目玉~?

鮮魚やに売っていたので思わず買ってきたと家内が言っておりました。
普通家庭料理にマグロの目は買わないでしょう~と言いますと…
「そう言われてみれば端の方に追いやられてた」と。
確かに美味しい煮つけに仕上がってましたし、
身体にもすごく良いようですが、ちょっとグロいですね(゚∇゚ ;)

子供も見た目と違って美味しいと言っておりました。
海の近くに育った家内には普通のことのようですが、
山側に育った私にはちょっとびっくりの品でした。
皆さんは自宅で食されますか??

新橋演舞場の六代目勘九郎丈襲名披露公演も中日を過ぎ、
いよいよ残すところ九日間となりました。

昨日の朝、いつものように中村屋さんの楽屋にご挨拶に伺うと、
勘三郎さんが「昨日さあ、渡辺えりさんが来てたんだけど笛が良かったっていってたよ~」と!
嬉しいですね~!
渡辺えりさんが褒めてくださったのは勿論とても嬉しいのですが、
なにより勘三郎さんが渡辺さんがおっしゃった言葉を私にわざわざ伝えてくださったことがとても嬉しく、有難いことです!
土蜘蛛も鏡獅子も大曲で、毎日もちろん精一杯演奏させて戴いております。
しかしこの様な嬉しいプレゼントがあると更に励みになり、もっと頑張ろうと自分を叱咤できます。
本当に有難うございました。

昼の部の土蜘蛛が終了した後、
夜の部の鏡獅子までのあいだに昼食を戴き、
京番茶でティーブレイクです。
裏道にあるとても静かな店を以前から目をつけていましたが、
本日初めて入ってみました。
鳴神茶房
美味しいお茶で落ち着きましたよ!
夜の部も頑張れます。

新橋演舞場の楽屋横の廊下に大鼓の皮を焙じる台が置いてあります。
これはとても良く出来ていて、木製の箱状の中にブリキのような金属が張ってあり、
皮を吊るせるようにその上に手持ちの様に一本木が渡してあります。
このように一般的な劇場では炭火を熾して焙じることが出来ない為、
電熱器を使います。

その焙じ台のよこに「ゴミ箱ではありません~」の張り紙が…
大鼓焙じ台
これをしげしげと見ていますと、大鼓打ちの方が
「歌舞伎の舞台がしばらく無かったりして久しぶりに来てみると、ゴミがいっぱい入っていたりするんですよ~
歌舞伎の囃子方以外の人が焙じ台と言われても何だそりゃあ~と思うだけで、しかも形がちょうどゴミ箱のようで、廊下に置いてありますからねぇ」と。

ちょっと可愛そうな大鼓焙じ台のお話でした。

今日は三日ぶりに昼の部の「土蜘蛛」に伺うことができました。
朝楽屋入りして紋付に着替え、勘三郎さんと勘九郎さんにご挨拶にうかがいます。
どの役者さんも通常楽屋は寛ぎの場になさってますので、
部屋は明るくお気に入りの椅子などを置き、ゆったり出来るようにしてあります。
舞台前でも同じで、直前までリラックスしていらっしゃることが多いです。
(役者さんによっては楽屋があまり好きではなく、ほとんど楽屋にいない方もいます)

しかし、今回昼の部「土蜘蛛」の前の勘九郎さんの楽屋はいつもと違い…
伺うと明りがついておらず、留守かと思ったら付き人の方が「どうぞ」とおっしゃるので、
おどろいて中に入ると、
うす暗い部屋のなかに鏡台の明りだけが煌々と付き、そこで土蜘蛛の精の隈を書いていらっしゃいました。
香の香りが漂い、なんともいえないダークな気迫に満ちて腹の底から役作りをなさっている様子がうかがえました。
ご挨拶しづらいほどの雰囲気。
これは演奏でも圧倒的な黒い力を感じられるように気迫の演奏をしなければ!と改めて思いました。

勘九郎さんのこの舞台に懸ける気持ちが改めて強く感じられる一場面でした!

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