福原寛ブログ 笛に想う

福原流笛方 福原寛のブログです。 どうぞよろしくお願いします。

2012年06月

世の中は狭いですね。

本日は朝から新橋演舞場にて四代目猿之助丈襲名公演に伺い、
そのまま国立劇場へ移動~(花柳茂香先生の「えんの会」本番)

まず「原野」の舞台稽古!
四人の笛方による演奏ですが、徹彦氏、徹氏、百貴氏の三人が舞台上に。
私はといいますと、揚幕から花道へ出て逆七三あたりで座って演奏です。
音と間の世界を立体的にする為、こんな配置で演奏しました。
(これが普段座らない場所ですし、揚幕から出るなんてことは無いのでなかなか緊張します)
西川箕乃助氏も気合充分で、二度も稽古してしまいました~。
その後、本番までの空き時間で古今亭志ん輔氏と演芸場の稽古場にて公演の打ち合わせ。
とその時、
志ん輔氏「今日の国立本番は箕乃助さんと関係ある舞台ですか?」と。
??
話をお聞きしてみると、志ん輔さんはつい最近に箕乃助さんと知り合う機会があり、その折にえんの会のことを伺ったそうです。
そこでピ~ンときて「そういえば福原寛との打ち合わせの時間を決めるときに国立劇場で本番があり、間の時間でといっていた…この会かな?」と思ったそうです。
その通り!
しかも数ある演目の中でピンポイントに箕乃助さんが踊られる「原野」を吹きます!
いやいや世の中狭いですねぇ、と打ち合わせ終了後に連れ立って箕乃助さんの楽屋に伺いました。
勿論その後志ん輔さんは客席に。

たまたま「えんの会」の日に志ん輔さんと打ち合わせをしたのですが、
その直前に志ん輔さんは箕乃助氏に知り合い、えんの会を観る機会を得るという縁づくしのお話しでした。

故寶先生の作品で、数人で演奏するものは沢山ありますが、
中でも「樹々の密」「飛天」「原野」は私の大好きな曲です。
この内「樹々の密」「原野」の二曲が日本舞踊家の花柳茂香先生の舞踊の為に作曲されたものです。

今日、茂香先生の舞踊研究会「えんの会」(偶然に私の横笛会の名は「苑の会」と言います!)の下浚い(リハーサル)が国立稽古場であり、久しぶりに原野を演奏させて戴きました。
この曲は大変難解な曲ですが、斬新でありながら古典の様式がきちんと守られた絶品です。
寶先生の深い音楽性とセンスの光る傑作の一つだと思っております。
勿論、茂香先生の舞踊アプローチがあったからこその師匠の閃きです。

今回20日に国立小劇場で開かれる「えんの会」には6番演目が出ており、六人の立方出演者により会が進められます。
原野は西川箕乃助氏が踊られます。
この原野はCDなどに録音されていませんので、是非お時間が合いましたら皆さんお出かけ戴きたいと思います!

花柳茂香舞踊研究会「えんの会」
6月20日(水) 6:30開演 国立小劇場です。

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