福原寛ブログ 笛に想う

福原流笛方 福原寛のブログです。 どうぞよろしくお願いします。

2016年02月

お稽古はお稽古でも…

笛ではございません。
私のお茶の稽古です。

今日は昼間に時間が出来ましたので、福田先生稽古場へ伺うことが出来ました。
電車でフラフラ行こうと思い、世田谷線の駅へ。
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世田谷線は昔風にいうなら「ちんちん電車」!
のんびりと走るその電車は、地域に密着した世田谷には大切な電車です。
普段はほとんど乗る機会がないのですが、バスと電車の間のようなゆるい感じがとてもいいですね。

なかなか頻繁に通うことのできない不肖の弟子にも福田先生はとてもご丁寧にお教えくださいます。
今日は先ず、七事式のうち「一二三」で東をさせて戴きました!
馴れないお濃茶のお点前はとてもぎこちなく全てが思うように運びませんでした。
皆様の採点も頂戴し、反省反省のうちに何とか終了しました。
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その折にお仕組させて戴きましたものです。
政所焼きの黒い楽茶碗を使わせて戴きました。
ちょっと大ぶりで素敵なお茶碗でしたが、使い手(私)が未熟でなんともお茶碗が可哀そうな感がありましたが…

その後はお薄を一通りお稽古戴き、失礼させて戴きました。

伺った時にお願いしてありました出袱紗が出来上がってきた、と頂戴したので、
嬉しくてすぐに(七事式の稽古に)初めて使ってみました!
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十色間道!
とっても柔らかな生地で色も爽やかでお洒落なものです!

どんなものでも初めて使うときは清々しく、長く使いこむとしっとりと愛おしい物になっていきますね。
笛も同じです。
長く大切に吹き込みますと、本当の意味での自分の楽器となります!
嬉し!

稽古場の床の間にお雛さんの軸が掛かってました。
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毎日がめまぐるしく流れていくのですが、こういった季節を感じる物を見ますとその早さに思わず溜息が出てしまいます。
つい此間ここで見たような…と。
人の一生など神様のような悠久の時を知る存在から見れば「泡沫の夢のようなもの」なのでしょう。
できる限り悔いの残らないよう精一杯生きぬかなければ…(^-^)
もちろん無理は無しでね。

この稽古場には中庭があり、可愛らしいお客様がよく現れます。
今日もメジロがやって来て忙しなく啼いてます。
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笛の音がとても気になるようで、笛が鳴ると負けじと囀ります。





ふっと津本さんの書かれた尾張柳生の天才柳生兵庫介のこと を思い出しました。
剣技も心も練りに練られた兵庫介は常人には信じ難い域に入っており、鳥たちの語ることが理解できたそうです。
優れた武術や芸術の形には宇宙の法則があると聞いた事があります。
もしかしたら兵庫介はそういうものを体得していて、なにか自身も自然の一部のようなそんな感覚だったのかもしれませんね。
音楽も突き詰めるとそんな域に入っていけるのでしょうか…

それでは可愛らしい写真をもう一枚!
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今日は坂東三津五郎さんの命日と彌十郎さんがアップなさってました。
もう一年が過ぎたのかと時の廻る早さに寂しさを覚えます。
かけがえの無い舞台をご一緒させて戴きました方達のお話になると本当にマジ泣きしてしまいます。

最近とても涙もろくなってしまいました。
歳をとると涙腺が緩み、涙もろくなるのだ~と言われ続け「そうなのか…」と妙に納得してました。
しかし何故涙が溢れてしまうのかと考えてみると、痛みとか悔しいとかではないのです。
心が揺さぶられ、感情が激しく揺れ動くからです。そこが若い頃と違ってくるような…^_^

歳を重ねるごとにいろいろな経験をします。
大切な人達との出逢いと別かれを繰り返し、深い愛情にも深い哀しみにもたくさん触れて小さな心の機微にも感情が敏感に揺れ動き、それがどんどん大きな波になって心から溢れ出る。
私は人間のキャパシティが小さいため、何かが起こるとその刺激で身体と心にその感情がおさまりきれなくなり、涙になって溢れるんだ!
と最近は思っております。
年寄りが涙もろいのは、そも人がかけがえの無い人や物事にたくさんたくさん出逢い、心に刻んできたからだと思っております。
それでも、その感情を心に繋ぎとめてグッと涙を堪えられる人を何人も見てきました。
人間力といいますか、器も深く心の強い方なのでしょう。
軟弱な私には尊敬の念を覚えます。
私の父もそんな人でした…いやいやまだ元気だし!
「でした」ではなく「です」の間違いです!
そんな父を誇りに思っております。


さて、なんだかしんみりしちゃいまいたが、今日飛行機からこんな空を見ました!
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飛び立つ前の羽田空港は曇りがちの鈍色のそらでしたが、
舞い上がり暫くして窓の外を見てみますとなんと!青空にmilky wey!
雲の道が…
美しい景色を眺め、心も清々しく旅につくことができたのでした!
めでたしめでたし~

この「東日本大震災復興支援長唄演奏会」は今年で四回目となります。
この公演は今藤長十郎先生が音頭を取り始まった公演で、われわれ演奏家が何かできないか…何かしなければ…という思いで集まり実現致しました。
まだまだ大変な東北に全額支援としてお送りいたしております。
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私も「橋弁慶」「四季の寿」「旅」に出演させて戴いております!
皆様のご来場、ご支援を心よりお待ち申し上げております。
何卒よろしくお願い申し上げます。

名古屋の邦楽協会主催の「長唄大会」が40回を迎え、記念の会が開催されました!
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毎年開かれておりますが、なんとなく其々の流儀で曲を出し演奏するというバラバラ感が少しありましたが、
今回は40回記念ということで、いつもと雰囲気が違いました。
とても会に纏りがあったように感じ、なんとなく嬉しくなりました。
私も今回は沢山出演の機会を頂戴しました。

自分たちの会「藍の会」の他、杵家弥七先生、杵屋喜多六先生、杵屋六秋先生とそれぞれの先生方のグループとも演奏させて戴き、また今回特別出演下さりました名古屋の舞踊家の方々(内田寿子先生、工藤倉鍵先生、西川千雅先生、花柳朱実先生、藤間式部先生)の吾妻八景にも参加させて戴きました。

この先も名古屋らしいアットホームな会として賑やかに続けられたらいいなと思ったのでした。
御来場くださりましたお客様方、本当に有り難うございました。
今後も何卒よろしくご贔屓賜りますようお願い申し上げます!

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