2016年03月

2016年03月01日

江戸の火消し

先日、友人の田中傳一郎氏からのお話で、箱崎にあるロイヤルパークホテルで御祝儀の演奏をして参りました。

これは、「鹿島彰氏 一般社団法人江戸消防記念会 第一区三番組 組頭就任祝賀会」の御祝儀演奏でした。
この第一区三番組といいますのは、いわゆる「ろ組」ということになるそうです。
ろ組!
これは相当に凄い!
江戸の昔、火消しの組は江戸城から近い順にいろはにほへと…と螺旋状にだんだん離れて行くように配置されていたと聞きました。
ということは、ろ組は最も江戸城に近い組の一つということになります!

お出迎えの方達も半纏にて!
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日本橋の若旦那衆とつながり深い傳一郎さんですので、そちらからの依頼だったようです。
舞台の設えは…
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こんな感じ。
この並ぶ半纏は…
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ご贔屓衆からの御祝儀の贈物!
会場両サイドにズラリと並んだ半纏には圧倒されました!

引出物に粋な手拭と榮太郎さんお箱が入ってましたので、おっ!これは飴かな~?
なんて思ってましたらお赤飯でした。
キレイに箱詰めされたお赤飯はスッキリとした見た目で、何かの折に自分も使わせて戴きたいなあ〜と!
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今回声をかけてくれた傳一郎さんは私の同級生で、そんな縁からいつも声がけをしてくれるのですが、
それだけではなく、このご一家には本当にお世話になって参りました。
この傳一郎家(杉浦家)とは私が東京に出て来ました30年前からのお付き合いです。
この一家はお兄さんが杵屋五吉郎さんと仰る三味線方でお父さんも杵屋五三吉様と仰る素晴らしい三味線方でした。
お母さんは舞踊家で、お祖父さんが先代田中傳一郎様!
この方は若かりし頃の師匠寶山左衛門師(当時は福原百之助師)や先代望月朴清師、先代藤舎呂雪師、堅田喜三久師などの綺羅星のようなスター演奏家達をまとめておられたリーダーです!
そんな根っからの邦楽一家の江戸っ子です。
私などはこの邦楽世界には全く縁の無い田舎者、本来ならなかなかこの社会に入ることは難しいのですが、
師匠寶山左衛門師の導きは勿論ですが、この杉浦家がこんなたよりない私にとても良くしてくださり引っ張ってくださったお陰でなんとか生きて参りました。
私の最も信頼するご一家と申しましても過言ではございません。
今なおご縁を続けて戴き本当に有り難く嬉しいことです。感謝!

この日の演奏も大変会場の皆様にお慶び戴いたようでホッと致しました。


日が進み月が変わり、本日3月1日は三越劇場にて東日本大震災復興支援長唄演奏会の本番でした。
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お陰様にて沢山のお客様にご来場戴き本当に有り難うございました!
この公演は今藤長十郎先生が中心となり集まった演奏家による会で、三越様にも大変助けて戴き成立しております。
来年も行われる予定ですので、皆様是非!ご来場賜ります様にお願い申し上げます。

fuefuki_kan at 23:18|PermalinkComments(0)