邦友会笛吹く人

2011年02月21日

三越劇場にて吉村流の地唄舞の会がありました。

お家元の輝章先生もお出ましになっておられ、緊張感のある舞台となっておりました。
地唄舞の世界には独特のものがあり、演奏者もそれ相応の演奏が求められます。
江戸長唄や江戸囃子のような江戸っ子の感性が育んだものと同じで、
京、大阪の感性が育んだ地唄舞の世界にも「なまり」が存在し、その地域に長く住んだ方でないとなかなか表現するのに難しい部分があります。

私のような中部生まれの者にとっては、どちらも難しいことになりますが、
柔軟に違うものだとその感覚を受け入れようと努力することは出来ます。
そこから出来る限り良い演奏になるよう努めたいと思っています。


演奏をご一緒させて頂いた藤舎呂英氏が珍しい蒔絵の小鼓をお持ちでした。
R小鼓
図柄は「じょうずへたなし」と言い、江戸のシャレがきいたものです。
(錠前、香の図、柿の蔕、梨)
誰が打っても下手が無いというくらい良く鳴る素晴らしい楽器ということだそうです。

特にこの小鼓は全て図柄が線書きしてあることで、とても都会的でお洒落な感じになっています。
こような書き方をしてある「じょうずへたなし」は初めて拝見いたしました!
カッコイイですね。



fuefuki_kan at 11:13│Comments(1)TrackBack(0)

トラックバックURL

この記事へのコメント

1. Posted by かえる子   2011年02月21日 16:40
私の知人が吉村流で、彼女を通して地唄舞の世界を知りました。観ていると、ひきこまれるような不思議な感覚になります。素敵な鼓ですね~!洒落もきいてますし、デザインがとてもモダンな感じですね☆

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
邦友会笛吹く人