不思議な縁紺野美沙子さん舞台のご案内!

2012年07月02日

真景累ヶ淵 vol.2

スタジオイワトにての古今亭志ん輔さんの会、
「真景累ヶ淵二章」をなんとか終えることができました。
本番前に何日か稽古日をとりましたが難しかったなぁ。

志ん輔さんが
「オドロオドロしい感じではなく、豊志賀の死を美しいものにしたい」と。
怪談といいますと、能管でバンバン攻めて歌舞伎の四谷怪談のように仕立てるのが常の考えですが、
そこを背く形で噺も演奏も仕上げてゆくという繊細な作業で、限られた時間の中で勝負してゆく感じで、とても刺激的なことでした。
ホールの様な広い空間ではなく、しかも今回の演出では客席で笛を演奏した為、
志ん輔さんの噺を邪魔しないだろうか?とか隣のお客さんは笛がうるさいなと感じてないだろうか?
など本番中も身体中を使って様子を感じながら演奏しました。
疲れた~ といっても嬉しい疲れですが。

途中で休憩を入れましたが、その後「間」ということでお客様にちょっと肩の力をぬいて戴く為に笛の曲を吹かせて戴きました。(落語では中入りというのでしょうか?)
寶師作曲「竹の踊」「竹の唄」
志ん輔さんが座っていた高座に座っての演奏でしたが、なんか落ち着かないものですね。
お尻がモゾモゾする様な…
あのふかっとした座布団があるだけなのに…
ついつい「一席お付き合いお願い致します~」などと口から…
今までいろいろな場所で演奏してきたつもりですが、人間の感覚は微妙なものですね。

さてこの「真景累ヶ淵 第二景」は、11月に国立演芸場にての志ん輔の会で再演致します。
さらに自分の中で熟成させなければと思っております。



fuefuki_kan at 00:32│Comments(0)TrackBack(0)

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