落合楼村上五島美術館長唄演奏会

2013年09月10日

筝曲地歌演奏会を終えて

昨日は大阪国立文楽劇場で開かれた菊原先生の演奏家がありました。
「菊原初子十三回忌追福・菊原光治芸歴五十周年」の会。

関東、関西の重鎮が顔を並べる豪華な会でした。
そんな晴れがましい舞台の一曲を私も演奏させて戴きましたわけですが、
「善知鳥」という地唄で吉村流家元の吉村輝章先生の舞と菊原光治先生の弾き歌いに私の笛という編成です。
謡曲の善知鳥をもとに作られたもので、一度は歌も舞も失伝してしまっていたものを復元したようです。
笛の手附は私の師匠の故寶山左衛門師がなさったもので、先代吉村流家元の雄輝夫先生となさった舞台を何度か拝見させて戴いた思い出があります。
とても深い悲しみと後悔、懺悔の念、或いは苦しみ、救いの心などがない交ぜになった難曲です。
寶先生の演奏を何気なく見ていたのですが、自分で演奏に取り組んでみると、このとてつもなく難しい曲が覆いかぶさってくるような、暗闇に入っていくような…

いや本当に緊張しましたが、とても素晴らしい瞬間を共有させていただけました。
菊原先生、輝章先生、ほんとうに有り難うございました。
また是非この曲に挑戦したいと願います!

助演者の方たち
DCIM0118


fuefuki_kan at 01:04│Comments(0)TrackBack(0)

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