7月末に国立音楽大学で集中講義として能管と長唄の実習をしました。
四日間という短い期間ですので、なかなか満足のいくような演奏が出来るまでとはいきません。
しかし、日本音楽の伝統的な演奏方や独特な様式に触れて少しでも知って欲しいと思い、映像や実際に生の演奏を聴いてもらったりと工夫をしてます。

いつも最後の時間に四日間の講義を受けて感じたことなどを書いてもらっています。
私の伝えたかったことがよく分かってくれてると嬉しくなるような物もあります。
そんな嬉しい感想を一つ挙げてみます。

フルートを専攻している学生の感想です。
「過去の音楽教育を思い返してみると、あまり古楽器については触れてこなかったように思う。今回の講義を経てまず、いつも横に楽譜を読みながら拍と和音を気にして演奏している自分でも、「ハヲ」の掛け声で音を出すことが出来るという日本人的感覚を持っているということに気づいたことが良い経験になったと感じる。
日本人だからこそ、日本で教育を受けているからこそ感じることのできる感性を、教育現場でどう子供達に伝えるか、今後伝統音楽を指導する上で課題になってくると考える。
また、日頃フルートを吹いている私の視点から見ると、音程に定まりのない空想的な世界観、「静」の音楽、2回繰り返すような場面でも真っ直ぐに同じ空間を創造する、独特だかなぜか親しみを覚えるような(日本人であるが故に)演奏法にフルートの音楽との違いを感じた。
私は楽器を吹く時は、つま先から上方向に跳躍するようなクセがあるので、能管の吹き方とかなり違いがあり、面白さも感じた。」

講義の中で話をよく聴き、体感しようとしてくれていたことがよく分かり、嬉しいですね!